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技術コラム

取っ手で決まる?使いやすいステンレス容器とは
2019/04/10 00:00

ステンレス容器には、容器を持ち上げたり運搬しやすくするために取っ手が付いています。
既製品の場合は、取っ手はすでに取り付けられていますが、持ちにくかったり、洗いにくかったりしたことはありませんか?

弊社では容器をオーダーメイドできますので、その際に取っ手を選ぶことができます。
なぜ取っ手まで選べるのかというと、取っ手によって容器の使いやすさがかなり変わってくるためです。
取っ手を変えるだけで、お客様のお悩みが解決できることもあります。

この記事でわかること
  • 6種類の取っ手とそれぞれの特徴とは
  • ご要望やお悩みに応じた最適な取っ手の選び方
  • 機械で容器を持ち上げたいときにはどうする?

取っ手が選べる!でも、どんな取っ手があるの?

弊社では、6種類の取っ手があり、容器の仕様やお客様のご要望に合う取っ手を取り付けています。

規格取っ手

弊社の標準の取っ手です。
中空で握りやすい形状です。

丸棒取っ手(サニタリー式)

サニタリー取っ手とも呼びます。
全周溶接で取り付け衛生的です。

丸棒取っ手(折りたたみ式)

折りたたみ取っ手とも呼びます。
使わない時は折りたたまれます。

 

吊り下げ取っ手

ツル、ツル付き取っ手とも呼びます。
片手で容器を持ち上げられます。

パイプ取っ手(小)

持ち手が太く、手に負担がかかりにくいです。

パイプ取っ手(大)

握りやすく、丸棒に比べ軽量です。
主に大型容器に取り付けます。

使いやすさは取っ手で決まる?ご要望やお悩みに最適な取っ手とは

中身を空ける作業をスムーズにしたい

容器を傾けて中身を空けるときに、吊り下げ取っ手だと傾けた角度によって動いていくので、スムーズに中身を空けることができます。
また、下部に取っ手を追加すると最後まで容器を安定して傾けられます。
柄杓の場合は、握りやすいようにパイプ取っ手になっています。

 

2人作業のために複数個取り付けた例

取っ手の組み合わせもカスタマイズできる

柄杓は角パイプにすることも可能です

この場所に置きたいけど、取っ手が邪魔で…

限られたスペースに容器を置くときには、丸棒取っ手(折りたたみ式)吊り下げ取っ手がおすすめです。
「取っ手無し」とご指定いただければ、容器に取っ手を取り付けないことも可能です。

吊り下げ式目盛り付きステンレス容器

片手で持ち運びできるようにしたい

両手鍋のように取っ手が2つ付いている容器は、両手で持つことが前提となります。
容器の移動が多い場合は、片手で持てる吊り下げ取っ手がおすすめです。
※吊り下げ取っ手は内径180mm~330mmまでの容器が対象です。

容器が重くて、手が痛い…

洗浄性に優れている丸棒取っ手ですが、中身の入った重い容器を持つと、取っ手が手に食い込み痛くなってしまいます。
運搬が多い場合は、径が太く握りやすい規格取っ手パイプ取っ手がおすすめです。
持ちやすさと洗浄性を求めるならばパイプ取っ手が最も適しています。

取っ手の汚れが気になる…

HACCPなどの衛生管理においては、洗浄性の高い容器が求められます。
取っ手の部分などに隙間があると、汚れや洗浄液が溜まり、コンタミや異物混入の原因になってしまいます。
丸棒取っ手(サニタリー式)パイプ取っ手は、取り付け部を全周溶接して隙間を無くすことができます。

車輪付きの容器をスムーズに移動させたい

重い車輪付きの容器を移動させるとき、大きな取っ手が無いと動かしにくく作業性が悪くなります。
このような場合には、パイプ取っ手を台車のハンドルのように容器へ取り付けることで、移動しやすくなります。

※車輪付き容器の作業性に関しては、車輪の種類でも変わってきますので、ぜひこちらもお読みください。
知って楽する、自在・固定キャスターの取付位置

 

一番頑丈な取っ手を付けたい

弊社の取っ手の強度は、人の手で持ち上げられる重量を想定しています。
取っ手のサイズや仕様によって異なりますが、全周溶接で取り付けている丸棒取っ手(サニタリー式)パイプ取っ手がおすすめです。

どの取っ手においても、

  • ぶつけるなどでの衝撃
  • 汚れや液が溜まることによる腐食
  • 人の手で持てる重量を超えたものを機械で持ち上げるなど、誤った使用方法

などは破損の原因となりますので、取り扱いにはご注意ください。

コストが最優先

容器サイズや取っ手の仕様によって一概にはいえませんが、一番安価に取り付けできるのは、弊社の標準取っ手である規格取っ手になります。

【価格の目安】※あくまで参考となります。
規格取っ手 < 吊り下げ取っ手 < 丸棒取っ手 < パイプ取っ手

機械で容器を持ち上げたいときは…

弊社の取っ手は、人の手で持ち上げることを前提としていますので、フォークリフトの爪をかけて持ち上げたり、ロープをかけて吊り下げることはできません。
機械で容器を持ち上げる場合には、専用の金具を取り付けいたします。
金具はご使用の機械に合わせて設計・製作できます。

ブラケットA

架台や装置などに容器を固定する時に複数個取り付けます。

ブラケットB

フォークリフト等で容器を持ち上げる時に2ヶ取り付けます。

吊りラグ

容器を吊り上げる時に複数個取り付けます。

 

 

蓋と容器それぞれにブラケットを付けた事例

リフターで搬送できるブラケットを付けた事例

上部に吊りラグ、下部にブラケットを付けた事例

 

フォークの爪を入れる台座を付けた事例

ドラム缶のようなリブ加工も可能です。
ステンレス容器のリブ加工

リブは容器反転時のすべり止めになります。
反転リフター、反転排出容器

 

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