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技術コラム

ステンレス容器の「見える化」に欠かせないガラス
2018/04/04 09:00

ステンレス容器にガラス製品を組み合わせることによって、ステンレス容器のデメリットを解消し、より快適に使えるようになります。
今回はガラスの種類についてと、ステンレス容器との関係性について簡単にご紹介します。

 

そもそもガラスとは…

ガラスは、ソーダ灰やケイ酸などを高温で溶かした後に冷却することで作られる、透明な物質です。
硬い、汚れが落としやすい、薬品に強い、など様々な特長があります。
日常生活・産業分野ともに広く使われています。

ガラスは3種類だけで95%を占めている

一般的に使われているガラスは主に、ソーダ石灰ガラス、鉛ガラス、ほうけい酸ガラスの3種類に分けられます。
この3種類だけで全ガラスの95%程度を占めています。

ソーダ石灰ガラス

最も一般的なガラスです。
窓ガラスやガラス瓶などに使われています。

主な原料:ケイ酸、ソーダ灰、石灰

鉛ガラス(クリスタルガラス)

屈折率が大きく、カット模様を付けると輝きます。
食器や装飾品などに使われています。

主な原料:ケイ酸、炭酸カリウム、酸化鉛

ほうけい酸ガラス(耐熱ガラス)

熱膨張率が小さく、急な温度変化に耐えられます。
耐薬品性にも優れており、実験器具や薬瓶などに使われています。

主な原料:ケイ酸、ホウ酸、ソーダ灰

その他のガラス(特殊ガラス)

ガラスは上記3つ以外にもたくさんの種類があり、特殊ガラスなどとも呼ばれます。
しかし個々の生産数は少なく、全ガラスの5%程度にしかなりません。

合成石英ガラス

ほぼ100%石英でできており、透明度が高く、耐食性、耐熱性に優れています。
半導体分野や光学機器などで使われています。

合わせガラス

2枚以上のガラスを樹脂製の膜で貼り合わせたガラスです。
割れても破片が飛び散らないので、防犯・防災用途などで使われています。

 

この他、複層ガラス/結晶化ガラス/有機ガラス/低融点ガラスなど、多様な用途に応じたガラスが作られています。

ガラスとステンレス容器の関係

ステンレス容器は頑丈で壊れにくいのですが、透明ではないため内部を見ることができません。
ステンレス容器のデメリットである「内部の様子を確認できない」は、ガラス製品を組み合わせることで解消できます。
※通常弊社で使用しているガラスは耐熱強化ガラスで、特殊ガラスに当てはまります。成分的には「ほうけい酸ガラス」の一種になります。

ステンレス容器と組み合わせて使うガラス製品の例

のぞき窓

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ステンレス容器の内部の監視・確認用として、窓にガラスを使用したステンレス製のぞき窓があります。
のぞき窓をステンレス容器の蓋に設置することで、蓋を開けることなく内部を確認できるようになります。
のぞき窓には、様々な種類があります。選定についてはこちらのコラムをご覧ください。

ガラスの使用がNG / ガラスの割れ・飛散が怖いときは…

ガラスではなく透明樹脂を組み合わせて使うこともできます。内容物に応じて材質を選定する必要があります。

透明アクリル蓋

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アクリル窓付きの蓋

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その他特注対応にて、ポリカーボネート、塩ビ、PET樹脂などの実績もありますので、ガラスの使用が難しい場合はご検討ください。

 

お気軽にご相談ください!

日東金属工業では、1品からのオーダーメイド製作を承っております。「使いにくい」「ちょうどよいサイズがない」などのお悩み、製作可否などお気軽にご相談ください。

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