ステンレス容器の設計・製作をする際に、弊社で使用しているデータや資料です。
密閉式のステンレス容器や部品などに使用される、パッキンの特性や耐薬品性についての表です。
容器やパッキンの選定時にご利用ください。
弊社で主に扱う6種類のパッキン材質を、物理的性質、耐油性、耐溶剤性、耐薬品性の面から5段階に分類しています。
パッキンは使用環境や容器に入れる内容物に合わせて選定します。
圧力 / 容量 / 体積 / 長さ / 面積 / 重量の換算表一覧です。
12種類の物質の粘度や換算速算法、接頭語の一覧です。
ステンレス容器へ入れる内容物の粘度によってはフッ素樹脂コーティングなどの表面処理も可能です。詳しくはお問い合わせください。
MONOVATEでは、1品からのオーダーメイド製作を承っております。「使いにくい」「ちょうどよいサイズがない」などのお悩み、製作可否などお気軽にご相談ください。
「識別管理」は製品を作る上で欠かせない管理のひとつです。
工場内では、材料や製造工程など様々な場面で、品質管理の一環としての識別管理が行われているのではないでしょうか？
工場や製品により管理方法は様々ですが、環境に合った最適な識別方法を選択する必要があります。
今回は、その中でも原料の貯蔵や製品の生産ライン、機械への組み込みなど、様々な場面で使われているステンレス容器（ステンレス製品）の識別管理方法をご紹介します。
マーキング（印字）方法のひとつで、レーザー光から発生する熱により表面を直接加工します。
滅菌や洗浄をしても消えることはなく、簡単に書き換えされません。
また、マーキング面には凹凸が生じないので汚れや洗浄液が溜まらず衛生的です。
シールのように剥がれる心配もなく、異物混入の原因となりません。
レーザーマーキングは機械で印字するため、均一な仕上がりで製作数が多くても対応できます。
ユーザー様の任意のQRコードやバーコードをステンレス容器に直接印字します。
バーコードやQRコードは、ICチップに比べて導入コストがかからず、導入している工場が多いです。
工程ごとの管理など生産管理での活用や、ヒューマンエラーの防止、内容物の識別で使われています。
QRコードはバーコードに比べ多くの情報を入れることができ、トレーサビリティシステムで使用している工場もあります。
製品名や内容物の内容を容器に直接印字します。
社名やロゴを入れることで、他社容器との混同を防止します。
また、容器の管理番号や内容物の名称などを印字することで、識別管理が行えます。
レーザーマーキングでは、ユーザー様の任意の文字や画像を印字できます。
MONOVATEでは、ステンレス容器以外だけでなく、蓋や付帯部品へのマーキングも行っております。
レーザーマーキングは、最もサニタリー性が求められる製薬業界をはじめ、化粧品・食品の工場などの様々な場面で識別管理に採用されています。
弊社では、ステンレス製品の識別管理方法としてレーザーマーキングを推奨しております。
お客様のご希望に合わせた印字のデザインや大きさ、位置をご提案いたします。
レーザーマーキングの他にも、様々な識別方法があります。
バーコードや管理番号、名称などをラベルプリンター等でラベルに印字し、貼り付けて識別します。
作成が簡単で貼り替えもすぐできますが、その分書き換えや改変が簡単に行えてしまいます。
また、ラベルが剥がれたり、角が破れたりして異物混入の原因になる恐れがあるだけではなく、ラベルの端などに汚れが溜まりやすく不衛生になりやすいため、サニタリー性が求められる工程には適していません。
バーコードに比べ多くの情報を入れることができ、無線のためバーコードリーダー等で読み取りに行く必要がなく、管理しやすい特長があります。
ステンレス容器へICチップを取り付ける場合、メタルタグ（金属製のタグ）、接着などの方法があります。
バーコードに比べ初期投資が必要です。
異物混入のリスクやサニタリー性の問題、用途によっては滅菌に対応したICチップにする必要があるなど、ステンレス容器へ使用する場合には、使用環境に応じて最適な仕様を検討する必要があります。
タグの形状や色を変えたり、名称を記入したりすることで内容物を識別する方法です。
形状や色の他に様々な材質から選択でき、ステンレス製など金属製のものもあります。
ステンレス容器へタグを取り付ける場合、結束バンドのようなタイプで手軽に取り付けできますが、タグの破片が内容物に混入する恐れがあります。
>赤は警告、黄色は注意など色に意味を持たせて識別する方法です。
ステンレス容器では、内容物の識別、容器の用途、工程、部門の区別としてパッキンに色を付けた 「カラーパッキン付密閉容器」 がございます。
また、弊社ラインナップにはございませんが、カラーステンレスというステンレスの表面処理も識別方法のひとつとして利用されています。
シリコンパッキンに色を付けたステンレス密閉容器です。
既に弊社のクリップタイプの密閉容器をお使いの場合、パッキンを色付きのものへ変えるだけで安価に識別できます。
カラーステンレスとは、反射の原理を利用してステンレスが着色されているように見せる表面処理方法です。
塗装や染色ではないので安全ですが、カラーパッキンに比べて高価です。
レーザーマーキングによる印字は、「印字が消えない・汚れが溜まらない・異物混入の原因にならない」などの特長があり、ステンレス容器の識別管理に最適です。こちらのコラムでもマーキングについてご紹介していますので、マーキングをご検討中の方はあわせてご覧ください。
MONOVATEでは、MONOVATE製ステンレス製品へのレーザーマーキングを1品からオーダーメイドで承っております。お気軽にお問い合わせください！
ステンレス容器を使用していて以下のような問題が起きた事はありませんか？
容器にある隙間に汚れや異物が入り込むとなかなか除去する事ができません。?
洗浄工程に時間がかかってしまうだけではなく、落としきれない汚れや洗浄液は 異物混入 や コンタミ
の原因になる場合があります。
では、どのようなステンレス容器が洗浄時間を短縮できるのでしょうか？
縁巻き部の隙間を溶接で完全に防ぐことで、縁巻き部に異物が入り込まないようにします。
通常品の縁巻き部には隙間があるため、汚れが溜まりやすく、内部をしっかりと洗うことは困難です。
縁巻き部の隙間を全周溶接して塞ぐこと（カールシール）で、内部に汚れが入ることがなく、洗浄時間の短縮に繋がります。
縁巻き部や取っ手部分などの隙間を無くし、液や汚れ、異物が溜まらず洗浄性が向上したステンレス容器です。製薬工場をはじめ様々な分野で使用されています。
弊社ではサニタリー容器やサニタリー仕様などとも呼んでいます。
関連ページ：サニタリー関連製品一覧
汚れの溜まる端部の縁巻きや折り返しを無くすことで、汚れが溜まらず洗浄性が向上します。
縁巻きや折り返しの部分は汚れや洗浄液が溜まりやすく、異物混入やコンタミの原因になる場合があります。
縁巻きや折り返しを無くすことで、汚れや洗浄液が溜まらず洗浄性が向上し、異物混入やコンタミ防止になります。
取っ手の形状を空洞の無い丸棒取っ手にし、隙間を全周溶接して塞ぐことで、取っ手に汚れが溜まらず、洗浄時間が短縮できます。
標準の取っ手はスポット溶接にて取り付けているため、ステンレス容器と取っ手の間に隙間が生じます。
また、取っ手はプレス成形で空洞があり、空洞部分に入り込んだ汚れや洗浄液を落としきることは困難です。
ステンレス容器に丸棒取っ手を全周溶接にて取り付けます。
容器と取っ手の間に隙間や空洞が無く、汚れや洗浄液が溜まりにくいため、洗浄時間が短縮できます。
電解研磨を施すことで、 通常の洗浄では落としきれない汚れを除去できます。
また、表面が平滑化され、汚れが沈着しづらく洗浄が容易になり、清浄性が向上します。
縁巻き部と取っ手部分を全周溶接し、容器にある隙間を無くしたステンレス容器です。
端部の折り返しを無くし、取っ手を全周溶接したSUS316L製のステンレスビーカーです。
端部の縁巻きを無くした、SUS316L製、電解研磨仕様のステンレスバットです。
隙間のない取っ手、お客様のご希望の形状へ変更できます。
取っ手の種類や選び方については、こちらのコラムをご覧ください。
容器にある隙間を無くすことで洗浄時間の短縮だけではなく、容器からのコンタミや異物混入を防止することができます。 品質管理や工程時間の削減に 「隙間の無いステンレス容器」 を是非一度ご検討ください！
