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技術コラム

錆びに強いステンレスのハイグレード素材「SUS316L」をご存知ですか?
2019/12/11 09:00

こんな方におススメです
  • 錆や腐食に強い容器を探している
  • 異物混入を防ぎたい
  • 安全性を第一に製品を探している
  • コストよりも機能性や品質を重視した製品を探している

錆びに強い金属として有名なステンレスですが、そのステンレス素材の中にも種類があり、耐腐食性の強さには違いがあります。コストの安さよりも安全性や機能性が高いステンレス容器をお探しならば、この記事はきっとお役に立てるはずです。

錆びに強いステンレス素材とは?

一般的に製薬業化や食品業界では、以下の素材がステンレスのハイグレード素材と呼ばれています。

SUS316L

読み方:サスサンイチロクエル

SUS316Lは通常のステンレス材よりも腐食に強い、つまり耐食性が高い素材です。
(ステンレスの種類はJIS規格によって表記方法が定められています。"SUS"はステンレスを表し、その後には各鋼種を表す数字が入ります。)

容器の品質で重要視される要素の一つが「耐食性」

何かを保存・保管する場合、そこに異物が入ってしまうリスクはなるべく避けたいですが、金属製の容器を使用している場合「錆び」というリスクは常につきまといます。
錆びが発生してしまうと、以下のようなアクシデントが起こりえます。

・錆びてしまった本体の欠片が保管している液体や粉体の中に混入してしまう。

・錆びた部分から亀裂の発生や欠損してしまう。

特に製薬工場や食品工場など、衛生グレードを高く保ちたい現場においては、「錆び」や「腐食」というリスクを避けることはとても大事です。
このような現場では「錆に強い」として認知されているステンレス製の製品が広く多く活躍しています。
ステンレス製容器であれば、容器本体の腐食を避けながら適切に保管・保存が可能です。

鋼種によって耐食性が違うステンレス素材

世界的に広く使われているSUS304

我々が生活する中で一番触れているステンレスがSUS304です。
SUS304というステンレス素材は、最も一般的な鋼種と言われており、食品設備や一般科学設備、建材材料、製紙工業、車両工業、厨房機器などさまざまな場所で使用されています。
弊社でも標準素材としてSUS304を使用しています。

耐食性を向上させたSUS316

このSUS304よりも耐食性が高い素材がSUS316です。
SUS304には含まれていない「モリブデン」という成分を含んでいます。
このモリブデンによって不働態皮膜がより厚くなり、耐食性が向上しています。

溶接部の耐食性向上!ハイグレード素材SUS316L

SUS316をさらに強化した素材がSUS316Lです。
金属は加工時に熱が加わり腐食や破損しやすくなってしまう性質を持ちます。
SUS316LはSUS316に含まれる炭素の量を低くしたローカーボンタイプのステンレスで、部品と部品をつなぎ合わせる溶接部分の腐食(粒界腐食)に強い素材です。
SUS316Lは一般的にステンレス材のハイグレードモデルとして認知されています。

耐食性に優れたSUS316L製のステンレス容器はこちら

日東金属工業では各製品をSUS316L材で製作できます

容器本体をSUS316L材に変更できます

製品ページに掲載している製品のほとんどはSUS304製ですが、SUS316L素材での製作も可能です。
お客様が取り扱う液体や粉体が接する、本体部分の素材をSUS316Lに変更して製作いたします。
SUS316L材でのカスタム品、オーダーメイド品の製作もお受けいたします。お気軽にお問合せください。

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