ステンレス容器にもグレードがあった!

ステンレス容器をオススメする6つの理由

1貯蔵容器の洗浄時間を短縮
洗浄・洗浄確認を簡素化させるステンレス容器 →詳細
2樹脂容器をつかわなくなった理由とは
樹脂製容器を使用していて本当に大丈夫ですか? →詳細
3ステンレス容器にもグレードがあります
用途で選ぶ、賢いステンレス容器の選び方 →詳細
4ISOクラス5のクリーンルームで採用
大手製薬業界で認められた!製造設備として納入 →詳細
5特注図面の作成実績80,000枚
医薬品業界にも製造現場にも精通した営業マン →詳細
6検査書・証明書もしっかり対応
バリテーション書類、各種証明書や検査証提出可能 →詳細

用途で選ぶ、賢いステンレス容器の選び方

ステンレス容器のグレードを左右する3つのポイント

ステンレスは、鉄にクロムを11%以上を含ませ、表面に不動態被膜(酸化皮膜)を作ることで耐食性を向上させた錆びにくい鋼です。
また、耐久性・耐火性・低温特性・加工性などに優れています。
それらの特長を活かし、医薬品業界の貯蔵用、保管用、搬送用にもステンレス製の容器が使われるようになりました。

しかし、貯蔵用と搬送用では、使用用途が違います。
使用する環境や用途が違えば、それに合った品質のステンレス容器が必要です。

そうです!ステンレス容器にもグレードがあるのです。
そのグレードを左右する3つのポイントとは?!

1.素材の選定

point1

ステンレス素材は、組織や成分の違いによって100種以上あるといわれています。
素材によって高強度、耐食性、耐熱性、耐海水性、成形加工性など性質に様々違いがあります。
どんな素材を選ぶかで、製品の用途や品質が変わります。

2.溶接技術

point2

胴体を作るときの縦溶接や、底部の溶接、ふちまきや取っ手部など、隙間無く、滑らかに溶接されているものと、そうでないものがあります。
素材が同じでも、溶接の技術によって品質が変わります。

3.表面処理技術

point3

一見、滑らかに見える表面でも、実は細かな凹凸があります。
その凹凸をいかに滑らかに、研磨材や油などが残らないように処理を行っているかどうか。
バフ研磨電解研磨技術によって品質が変わります。

あなたの現場の用途に合った最適な品質のステンレス容器を提案することが、私たちの使命だと考えています。

ステンレス素材の表面SEM像

316L/2B素材
医薬品業界の設備向けとして一般的に使用されているステンレス素材
316l2b_1
316l2b_2
凹凸がはっきりとした、粗い表面状態。
不純物が付きやすく、汚れがとり難い。
手で触ると指紋がついて、取れない。
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高グレードの電解研磨
316l2b_3
316l2b_4
316L/BA素材
当社が医薬品業界向けの容器の専用材として厳選したステンレス素材
316lba_1
316lba_2
2B材に比べ金属結晶がきれいに見える平坦な表面。
手で触っても指紋は容易に
拭取れる。

ya
高グレードの電解研磨
316lba_3
316lba_4

 

高グレードの電解研磨を行うことで、表面が粗いステンレスは凹凸が滑らかになり、厳選された素材はさらに滑らかになります。
また、擦り込まれた汚れも溶出され、金属結晶がはっきりと見えます。
白い布で表面を拭いてもバフ粉など汚れはいっさい付きません。

 

グレードの低い電解研磨

一般的な電解研磨では、素材の粗い凹凸が取りきれず、中に入り込んでいる汚れも残ったままとなります。
見た目にも白っぽく輝きがありません。

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電解研磨について詳しくはこちら

バフ研磨

 

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バフで同方向になで、傷を付ける事で表面を平坦にします。
見た目は光沢がありますが、表面には多量のバフ粉や油がこびりついています。
擦り込まれた油と研磨剤を取り除くためには、何度も洗浄する必要があります。

高グレードの電解研磨を行うことで表面が更に滑らかになり、擦り込まれた汚れも取り除かれます。

バフ研磨について詳しくはこちら

正しいステンレス素材の選び方

ステンレスの性質は、その材料が持っている成分元素と結晶構造、そして加工条件や熱処理条件などによって異なります。

SUS304

当社において、標準材として使用しています。
最も一般に使用されている鋼で、家庭用品から原子力まで幅広く使われています。
耐食性に優れ、延性に富み、深絞り、曲げ加工に適しています。
例えば食品設備や一般科学設備、建築材料、製紙工業、車両工業、厨房器具などです。

SUS316

304に比べ、海水をはじめ各種中性塩化物(NaCl,K2SO4 等)環境で優れた耐食性を発揮し耐孔食性にも優れています。
石油化学工業、染色工業、繊維工業食品工業などに使われています。

SUS316L

当社において、製薬業界向け容器の専用材として使用しています。
SUS316をより低炭素鋼にし、さらに耐食性、耐孔性を向上しました。
また、金属イオン溶出が少ないです。
溶接後の固溶加熱処理が困難なものに適しています。
主に製薬、半導体向けに使用されています。

SUS316L材のメリット

304
SUS304材で発生する溶接部付近の腐食

溶接によって起こるクロム炭化物の析出の総量を制限:注射用水(WFI)及び精製水(PW)など 溶接部や溶接部付近の腐食を促進する溶媒に対して、耐食性が高くなります。表面がより平坦で、手で触っても指紋は容易に拭取れます。

モリブデン(Mo)添加:非酸化性酸(塩酸、硫酸、燐酸、有機酸)などによる 全面腐食に対し耐食性が改善されます。

キズ等の品質面においても厳選しています。

SUS316Lについて詳しくはこちら