出張報告

高知カシオ(株)南国工場様へ工場見学に行ってきました。
2008/03/27 09:00

3月の某日、製剤機械技術研究会の高知カシオ株式会社・南国工場見学会に行ってきました!

高知竜馬空港からバスで30分ほどのところに高知カシオ様の南国工場がありました。
あいにくあまり天気は良くなかったのですが、 珊瑚が名産の高知は暖かくて緑も多く、とてもよいところでした。

高知カシオ様はTFT方式の液晶パネルを製造しています。
一見、製剤とは何の関係もないように思いますが、製造工程の管理は製薬製造よりも厳しいものを要求されるので、製薬製造に関わる人間にとっては大変興味深い内容の見学会でした。


高知カシオ南国工場様

珊瑚のブローチ

製造現場に入ると企業秘密を守るための電源を入れると白から透明になるガラス窓があり、その中で製造ロボットたちが活躍していました。(余談ですが、私は学生時代、課題でこの特殊ガラスを使ったトイレを提案したことがあったので、実物を見れてうれしかったです。)
くるくると同じ所を回るロボットはなんだか味気なかったですが、人間は汚染源なので、入るのは機材のメンテナンスのときだけだそうです。
人が現場に入ってしまうと、クリーンルームの回復に2時間もかかってしまうそうです。


TFT液晶パネルの製品

クラス10のクリーンルーム

このような厳しい管理工程での製造を維持するためには、

  • インフラの安定
  • 空気中における特定化学物質の排除
  • 徹底的なパーティクル(ゴミ)の排除
  • 加工精度の維持管理
  • 購入部品の品質管理
  • 人の訓練

が重要になってくるようです。
一定の品質を保つためには大変な努力や気遣いが必要なことがわかります。

当社のタンクはさまざまなところで使われていますので、使用環境もさまざまです。
高知カシオ様ほど製造管理のレベルが高いところはなかなかないとは思いますが、今回の工場見学で使用現場の厳しさがわかり、改めて自分の製品がどのような環境で使用されているかを知ることが大切だと感じました。これからもお客様とのコミュニケーションを大切にして、より高いレベルの製品作りをしていきたいと思います。

最後に、このような企画をたてて頂いた製剤機械技術研究会様とお忙しい中、工場内を見学させていただきました高知カシオ南国工場様にお礼を申し上げます。

 

ステンレス容器は、異物混入対策に最適な容器です。

ステンレスは鉄に比べ耐食性、樹脂に比べ耐久性に優れた材質です。
錆の発生を抑えられる・表面の毛羽立ちなどの経年劣化が少ないことから、異物混入(コンタミネーション)を嫌うような場所で使用されています。

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