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日東金属工業が考えるSDGsへの貢献

2021.5.12

2015年9月に採択された「SDGs」は、採択から5年以上経過した現在、多くの人にとって耳馴染みのある言葉でしょう。大企業や自治体だけではなく、中小企業等でもSDGsへの取り組みを強化している会社が増えています。

SDGsは「Sustainable Development Goals = 持続可能な開発目標」の略称で、2030年までに全人類が目指すべき17個の目標を示しています。いまはすでに2021年。SDGs達成目標の2030年まで10年を切っており、国連は2020年から2030年までの10年間を「行動の10年」とし、さらなる取り組みの強化を全世界に呼びかけています。

この記事ではSDGsの基本と、日東金属工業が考えるSDGsへの貢献についてご説明します。

1. SDGsとは

1.1. SDGs=「持続可能な開発目標」

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された、「持続可能な開発目標」のことです。17の目標(ゴール)と169のターゲットからなります。加盟国193か国の全会一致で採択されたものであり、2016年から2030年までの15年間において、全世界・全人類が目指すべき共通の目標です。「誰一人取り残さない」を理念としています。

「持続可能な~」という言葉に表れているように、いまの世界は持続可能ではありません。従来どおりの開発、生産、消費を繰り返していたら、人類や地球は存続できない。そのことをすべての国が認め、それを防ぐために持続可能な開発が求められています。

持続可能な開発とは

「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」のこと。

つまり、将来世代の欲求に対して不足を生じさせることなく、かつ現在世代の欲求も満たせるような節度ある開発のことで、「社会」「経済」「環境」のバランスをとりながら開発していくことが求められる。

1.2. SDGsの前身「MDGs」との違いとは

社会・経済・環境の持続可能性に関する不安は、いまに始まったことではありません。環境保全を進めていくための枠組みとして1972年に採択されたストックホルム宣言が、社会-経済-環境の関係性に言及したはじめての国際的合意であるとされています。

その後、1987年に「環境と開発に関する世界委員会(国連)」においてはじめて「持続可能な開発(Sustainable Development)」という概念が生まれ、それ以降は一定期間ごとに持続可能な開発に関する国際会議が開かれてきました。

そして2000年に開かれた国連ミレニアムサミットにおいて採択されたのが「MDGs:ミレニアム開発目標」。MDGsは2015年を達成期限とした目標で、計8つの目標と21のターゲットが示されました。

MDGsは世界の貧困人口を半分以上に減少させたりするなどの効果をあげ、「歴史上最も成功した貧困撲滅のための取り組みであった」と評価されていますが、一方で課題も残しました。また、気候変動や地球環境の悪化など、MDGsの枠組みを超えた新たな課題も生じています。

そこで、MDGsの期間が満了した2015年に、それを継承する形で新たな目標となったのがSDGsです。SDGsはMDGsに比べ、以下のような差があります。

  • 先進国も取り組む
    →MDGsは開発途上国の課題解決に主眼を置いていたが、SDGsでは目標を拡大し先進国も共通の課題に取り組む
  • 政府だけではなく民間も、そして個人も
    →MDGsは政府主導の色が強かったが、SDGsではすべてのステークホルダー(国・企業・一般市民等)が取り組み主体になっている
  • 経済・社会・環境の課題を統合した形
    →経済・社会・環境の三要素を包括的に扱い、17の目標を設定。各目標は相互につながっている

つまりSDGsは、私たち自身、そして子供・孫の世代にわたって世界・地球がより良い状態であり続けられるように、私たち一人一人がその当事者として取り組まなければならない全人類共通の目標といえます。

2. 当社が考えるSDGsへの貢献

日東金属工業ができる、SDGsへの最大の貢献は以下であると考えています。

“高品質でクリーンなステンレス容器を世の中に提供しつづけること”

もちろん、このほかにも

  • 使用していないエリアの照明消灯の徹底や空調作動基準に基づく設定温度の適正化(ゴール7,11,13)
  • 業務アプリ導入によるペーパーレス化推進(ゴール12)
  • 産休・育休・時短勤務制度の整備、残業時間低減の推進(ゴール5,8)

などの取り組みもありますが、当社が得意としていて、そして当社の事業を通じてより多くの人々にインパクトを与えられるのは高品質なステンレス容器を提供しつづけることに他なりません。

では、ステンレス容器を提供しつづけることが、持続可能な開発にどうかかわるのでしょうか。

2.1 ステンレスは100%リサイクル可能な素材

イェール大学の研究では、ステンレス製品のうち85%は製品の寿命を迎えたのちにリサイクルされています。産業用機械に絞れば、リサイクル率は90%にものぼります。さらに、回収されたステンレスは100%リサイクル可能なので、資源・エネルギーの保全に役立っています。

リサイクルは、素材によってはそのコストが高く、採算のとれないものもあります。採算がとれなければ、そもそもリサイクルというシステム自体が持続しにくくなります。

しかし、ステンレスは製品が寿命を迎えたとしても、ステンレス鋼としての本質的価値は低下しません。そのため、スクラップ価値も比較的高いのが特長です。

ステンレスのリサイクルシステムは買い手・使い手・作り手・環境のそれぞれに益があるので、リサイクルシステム自体も持続しやすいといえるでしょう。

2.2 ステンレスは長寿命

ステンレスはさびにくく、耐久性に優れているのが特長です。さらに、メンテナンスといっても基本的な洗浄・拭きあげを行えばよいだけなので、メンテナンスコストも低いといえます。

リサイクルシステムが確立していたとしても、地球環境のことを考えれば必要以上にものを作らないのが一番。ステンレスは耐久性が高く、ステンレス製産業用機械・製品においては平均25年間使用されるという、長寿命な素材です。

2.3 サニタリー性の高い容器で安全な医薬品の製造に貢献

日東金属工業のステンレス容器は、医薬品製造施設などにおいて使用されています。それは、単にステンレスの耐食性が高かったり、オートクレーブ滅菌、殺菌消毒に対応できるからというだけではありません。

当社の容器には特別注文したBA材を使用しています。それに必要以上の加工を行うことなく、溶接によって傷をつけずに製品を形成します。さらに、当社のこだわりとして、最低限のバフ研磨しか行わないようにしています。

一般的なステンレス容器には光沢・平滑度を上げるためにバフ研磨が施されますが、これは研磨剤と呼ばれる磨き粉をバフに塗布してから研磨するもの。この工程で生じたステンレス表面の細かな傷には、どうしても研磨剤の油分が残ってしまいます。つまり、表面を磨こうとすればするほど、表面を汚すことになってしまうわけです。

そこで、当社では素材の状態から非常に細かな表面粗度を持つ、厳選した特注のBA材を使用。これであれば、必要以上に研磨する必要がありません。クリーンなステンレス製品を提供することで、安全な医薬品・食品等の生産・普及に貢献します。

電解研磨でよりクリーンなステンレス製品に

製薬工場向けのタンクなどで広く行われる表面処理に、電解研磨があります。電解研磨は金属表面から金属イオンを溶出させ、表面を平滑化させる研磨方法です。

電解研磨を施すことで、表面の細かな汚れを取り除くと同時に、滑らかな表面とすることで汚れなどの沈着を防ぎます。また、より強固な不働態被膜を作り出し、耐食性を向上させます。

当社は自社で製薬グレードの電解研磨を施す設備・技術を保有。高度なクレンリネスを求められる製品の生産にもお役立ていただけます。

3. 持続可能な「持続可能な開発目標(SDGs)」への取り組み

SDGsの達成目標まで10年を切ったいま、国連は「行動の10年」として、さらなるSDGsへの取り組み強化を呼びかけています。これを受け、国や自治体、各企業がさらなる取り組みを進めていますが、肝心なのはその取り組み自体が「持続可能なのか」です。

かつて、環境と開発(経済成長)は相反するものとして考えられてきました。しかし、SDGsではこれを共存できるもの、共存させるべきものと考えます。経済-社会-環境はトレードオフの関係ではなく、この3つをいかにして並立させるかが重要視されています。

そこで肝心なのが、持続可能なSDGsへの取り組みを行うこと。2030年を過ぎたとしても、常に持続可能な開発を考えていかなければなりません。SDGsへの取り組みを一過性のものにするわけにはいかないのです。

当社のSDGsへの取り組みや社内での理解は、まだまだ課題が残っているのが正直なところです。しかし、事業を通じた経済-社会-環境への貢献、そして社会的使命を果たすために、これからも高品質でクリーンなステンレス製品を世の中に提供しつづけます。

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参考文献

・ステンレスとCO2:事実と科学的観察, ISSF, 2019

・The Global Life Cycle of Stainless Steels, Team Stainless & Yale University, 2021

・リサイクルが容易なステンレス鉄鋼, ステンレス協会, 2001

・青柳仁士『小さな会社のSDGs実践の教科書』, 翔泳社, 2021

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